東京都への一極集中がすすむ
地方から東京へ行った時の印象、それは人が多い。それもそのはず、東京都道府県人口及び人口密度ランキングでは、共に1位、人口2位の神奈川、人口密度第2位の大阪に大きく差をつけての1位である。2014年4月1日の東京都の人口は、1323万人、世界でも有数のメガシティである。
しかも、さらに増え続けている。2013年の調査では、18年連続6万人台を維持し、ついに転入超過数が9万7千人となった。大阪では7000人、150人の超過にとどまっていることから、東京への人口集中のすごさがわかる。
なぜ、このようなことになっているのか。エコノミストによる分析によるとアベノミクスによる株高を背景に個人消費が増え景気が回復し、商業圏に人口が流入したとのこと。
人口増加で問題になると考えられること
まず、待機児童問題がさらに深刻化し、都市部で仕事を辞めざるを得ない女性が増えていくこと。ネットでの託児依頼での事件が記憶に新しいがこのようなことも増えてしまうかもしれない。
また、出生率の低さから高齢化問題が深刻化、介護福祉の人手不足から、災害の時の被害が拡大、人口集中が自然災害のリスクを高めている。人口集中は、生産性向上につながるはずなのだが、東京の経済力は、27カ国中10位。生産性は11位。
地価や物価の高さがネックのようだ。これからの東京は課題が山積だ。